「黒目の真ん中=瞳孔中央領の所に鎮座まします水晶体が濁る状態」です。 この水晶体は薄くなったり、分厚くなったりして、見ている物のピントがきちんと合うようにしているわけです。老化とともに、つまり白髪が目立つ頃になると、だんだん分厚くなり濁ってきます。 *分厚くなり、動きが鈍くなりますと、手元のピントが合わせるのが遅くなります。つまりTime Lag(時差)が出ます。 「老視」 そして形の異常で一番多いのが、濁り=混濁です。 つまり、水晶体の老化の内、 「ソフトの劣化=動きの悪さが老視」 で、 「ハ−ドの構造的劣化=白内障」 なワケです。 → と言うわけで、ある程度劣化すると、手術ということになります。 (ちなみに、糖尿病や外傷・遺伝でも、水晶体は劣化しますので、合併症として白内障になりますし、早く症状が出る人もいます) → で手術ということになりますが、 基本は、 「混濁水晶体の中身を吸い出し、そのままではピントが合いませんので、人工水晶体を入れる」 ということになります。 実際は、 「水晶体は殻の石灰化していない扁平な卵の様な形をしていますので、袋の前面(=水晶体前嚢)に小さな穴を開け、中の固くなった黄身(=水晶体核)を割って吸い出し、ついでに周囲の白身も吸い出して、代わりにプラスチックでできた人工水晶体(IOL)を入れておく」 という手順になります。 でも、IOLはプラスチックですので、ピントは一点固定型で、遠くか近くしか見えませんので、不自由な時は、眼鏡を装用することになりますし、やはり人工物ですので、青く見えたり、逆に赤く見えたり、少しピントが甘かったりします。 水晶体の手術は、現在、超音波の機械で中身を砕き、微細片にして眼球外へ出しますので、 「超音波乳化吸引術」 と呼ばれますが、ある程度老化が進んで、機械の歯が立たない時は、昔のように、ある程度のブロックにしてそのまま出します。 「嚢外法」 手術そのものは、 許容誤差が0.5mm程度 ですので、当然、 顕微鏡 を使って行います。細かい作業で、15分〜20分くらいの、一糸乱れぬ連続作業を必要としますから、結構、神経を消耗します。しかし神経を使うのは医師団の方で、患者様は動かないでいてくださいますと、点眼麻酔だけで手術が済みますし、ほとんど痛みもありません。 白内障手術は、「飛行機で渡米すること」を想像してください。機長・乗務員(手術医師、職員達)はなりにくいですし、絶えず試験があり、勉強しなくはなりません。しかし、お客様(患者様)はサンダル履きで10時間、機中であまり騒がないでいるだけで、米国西海岸に着いて、そのまま市内見学ができます。 さらに、当院では、手術の最中、手術場面をTVとハ−ミラ−越しに公開しています。飛行機みたいに自動飛行慣性装置もありませんので、手術には本当に神経をつかいますが、患者様ご家族は安心していてください。 → 白内障について、もっと詳しく知りたい方は、下記HPを参考にしてください。 特に@は良くできています。 |